Kinect™ を活用した点群処理ソフトウェアを開発中

2012-07-30 17:50

株式会社ウニークス(東京都千代田区)はKinect™ for Windows® を利用したユニークな点群処理ソフトウェアの開発を行っている。

ウニークスでは造船所を主なターゲットとした、レーザースキャナを用いて計測した点群の処理を行うpupulpit(http://pupulpit.com)の開発・販売を行っている。点群とは数千万点からなる3次元座標点の集合で、pupulpit は計測した点群を読み込み、解析して可視化を行うソフトウェアプラットフォームである。pupulpitを使うことで、点群データから部材の平面やデッキハイトのクリアランスを算出し、理想的な平面や設計データとの差異を正確に計測することができるため、製造工程での品質管理をより正確に行うことが可能となる。

pupulpit 概要pupulpit自体は可視化のみを行い、点群データの読み込みや解析はプラグイン方式となっているので、柔軟に機能を拡張できるのが特徴。また、プラットフォーム自体は無料で配布されている。

現在、ウニークスでは東京大学新領域創成科学研究科設計工学研究室と共同研究を行い、レーザースキャナの代わりにKinect™ for Windows® を使って点群をスキャンするプラグインを開発している(https://pupulpit.com/Home/Kinect)。Kinect™ではレーザースキャナに比べ、一度にスキャン可能な範囲が狭いため、そのままでは解析に必要充分な3次元データをスキャンすることができない。そこでKinect™ を少しずつ動かしながらデータをスキャンし、複数の3次元データを一つの点群として処理するプラグインの研究開発を進めている。複数の3次元データを1つのデータとして処理するために、スキャンと同時に撮影されるRGB画像を解析し、個々の3次元データの角度や距離を調整し合成を行っている。画像解析には基準点となるマーカーを用いていないので簡単にデータを作成することができる。

動画はその様子である。Kinect™をつかって研究室の壁を少しずつスキャンし広範囲な3次元データを作成している。

 
Kinect を使った点群処理プラットフォームデモ

「この技術を使う事で比較的規模の小さな部材に対しては、高価なレーザースキャナではなくKinect™を用いた部材の3次元計測が可能になる。これは価格の面で非常に有利である」とウニークス代表取締役である杉山逹彦社長は言う。3次元計測器としてのKinect™の精度の調査はまだ正確に行っていないが手応えを感じている様子であった。

この技術を応用すれば、複数のKinect™を使い一度に広範囲な3次元データをスキャンする事も可能だ。レーザースキャナと異なり安価なKinect™だからこそのソリューションとして、今後の開発に注目である。

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