やってみよう!Kinectアプリ開発 - 第2回 開発環境のセットアップ

2012-06-07 19:33

zigsow 長谷川 勇

はじめに

前回はKinect™とKinect™ for Windows® SDKの概要を紹介しました。今回から、いよいよKinect for Windows SDKを使った開発に入ります。まずは、開発環境のセットアップとサンプルプログラムの実行を行います。

 

開発環境のセットアップ

開発環境のセットアップは以下の手順で行います。

  1. Visual C#® 2010のインストール
  2. Kinect for Windows SDK のインストール
  3. Kinect for Windows Developer Toolkit のインストール
    ※ v1.0まではSDKに全て入っていましたが、v1.5から、SDKとToolkitの2つのパッケージに分かれています。サンプルなどはToolkitに入っていますので、両方インストールしましょう。
  4. Kinectセンサーの接続
  5. 追加コンポーネントのインストール
    ※一部サンプルの実行やコンパイルには、Speech PlatformやDirectX®など追加のコンポーネントが必要になりますが、今回はインストールを割愛します。興味のある方はインストールしてみてください。

 

Visual C# 2010のインストール

無償のVisual C# 2010 Express のインストール方法を紹介します。すでに Visual C# のその他のエディションをお持ちの方はそのまま使えますので、ここでの手順は不要です。

  1. Webブラウザで http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/ を開き、 Visual C# 2010 Express の[Web インストール (ダウンロード)]のリンクをクリックし保存します。
  2. セットアップダウンロードした vcs_web.exe を実行します。 [Microsoft Visual C# 2010 Express]が開くので、セットアップを行います。 [ライセンス条項]ページで[同意する]にチェックする以外はデフォルトのままで構いません。 (ライセンス条項は必ずよく読みましょう!)
  3. [セットアップが完了しました]ページが開くとインストールは完了です。Windows Update を実行し、Service Pack などの更新プログラムを適用しておきましょう。

Kinect for Windows SDK のインストール

  1. Kinectセンサーを接続している場合は外します。
  2. Kinect for Windows SDK v1.0をインストール済みの場合、サンプルアプリケーションやサンプルブラウザなどのアプリケーションを終了させます。(v1.5インストール時に置き換えられるので、手動でのアンインストールは不要です)
  3. Kinect for Windows SDK v1.0がインストールされていない場合、以下がインストールされている場合はアンインストールします。
    • 以下に該当するKinectセンサーのデバイスドライバ
      • Kinect for Windows SDK v1.0 よりも古いデバイスドライバ
      • サードパーティ製のデバイスドライバ
    • Kinect for Windows SDK β版あるいはそれ以前のバージョン
    • Microsoft Server Speech Platform 10.2 (ランタイム、SDKどちらも)
    • Kinect Language Pack
  4. Visual Studio を起動している場合は終了させます。
  5. Webブラウザで http://www.microsoft.com/en-us/kinectforwindows/develop/developer-downloads.aspx を開き、 [DOWLOAD LATEST SDK]のリンクをクリックし、保存します。

    ※ あるいは Kinect for Windows のページ( http://www.microsoft.com/en-us/kinectforwindows/ )から、[DEVELOP]のリンク、[GO TO DOWNLOADS]のリンクと辿ることでもダウンロードページへ到達できます。
    ※ OSが32bit/64bitどちらの場合でも、このファイルでインストールできます。
  6. ダウンロードしたKinectSDK-v1.5-Setup.exeを実行します。 [Kinect for Windows SDKのセットアップ]インストーラーが開くので、 [使用許諾契約]ページで[ライセンス条項に同意します]にチェックし、[インストール]をクリックし、セットアップを開始します。 (こちらもライセンス条項は必ずよく読みましょう!)
  7. 途中で[Microsoft Visual C++ 2010 x86 Redistributable セットアップ]が起動する場合には、指示に従ってインストールします。
  8. [セットアップが完了しました]ページが表示されるとセットアップは完了です。

 

Kinect for Windows Developer Toolkit のインストール

  1. 次に[セットアップが完了しました]ページの[次の手順: Developer Toolkitをダウンロードする]をクリックし、Kinect for Windows Developer Toolkit をダウンロードします。
    ※ あるいは、SDKをダウンロードしたページの[DOWNLOAD TOOLKIT]リンクからもダウンロードできます。
  2. ダウンロードしたKinectDeveloperToolkit-v1.5.0-Setup.exeを実行します。 [Kinect for Windows Developer Toolkit Setup]インストーラーが開くので、 [End User License Agreement]ページで[I agree to the license terms and conditions]にチェックし、[Install]をクリックし、セットアップを開始します。 (繰り返しますが、ライセンス条項は必ずよく読みましょう!)
  3. [Setup Complete]ページが表示されるとセットアップは完了です。

 

Kinectセンサーの接続

  1. インストールが成功したら、Kinectセンサーを接続します。
    ※ 必ず、先にKinectセンサーの電源ケーブルを接続してから、KinectセンサーをUSBポートに接続します
  2. 接続すると自動でドライバがインストールされます。
  3. デバイスドライバのインストールが完了したら、以下を確認します
    • Kinectセンサー本体前面に緑のLEDが点灯していること
    • デバイスマネージャーを開き(キーボードから Windowsキー + R を押し、[ファイル名を指定して実行]ダイアログが開いたら、[名前(O):]に"devmgmt.msc"と入力し、[OK]をクリックする)、図のように"Microsoft Kinect"が表示されていること
       

 

サンプルアプリケーション

サンプルの実行

それでは、Kinectセンサーが正しく動作することを確認するために、サンプルを実行してみましょう。

  1. Windowsの[スタート]メニューから、[すべてのプログラム]-[Kinect for Windows SDK v1.5]-[Developer Toolkit Browser v1.5.0]を選択します。
  2. 起動したいサンプルアプリケーションの右にある[Run]をクリックすると、サンプルアプリケーションが起動します。ここでは "Skeleton Basics-WPF" を起動しましょう。
  3. 起動したら、Kinectセンサーのカメラの前に立ってみましょう。全身がカメラに映るように、Kinectセンサーから1mほど離れると図のように骨格が認識され緑の線で描画されます。

    ※ ウィンドウ左下に"No ready Kinect found!"と表示される場合、Kinectセンサーが認識されていません。接続など確認しましょう。

 

サンプルのビルドと実行

次にサンプルアプリケーションを自分でビルドして実行してみましょう。Kinect for Windows SDKの一部のサンプルは直接実行できない([Run]ボタンがない)ので、ここで紹介する手順でビルドしてから実行します。

  1. Developer Toolkit Browser v1.5.0 を起動し、ビルド・実行したいサンプルアプリケーションの右にある[Install]をクリックします。ここでは、”Depth Basics-WPF”で試してみます。
  2. [フォルダーの参照]ダイアログが開くので、フォルダーを選択して[OK]を押します。ここでは、”マイドキュメント”-“Visual Studio 2010”-“Projects”を選択していますが、他のフォルダーでも構いません。なお、ここで選択したフォルダー直下にファイルが置かれるのではなく、この下に”DepthBasics-WPF”フォルダーが作られ、その下にファイルが置かれます。
  3. [Installation Successful]ダイアログが開くので、[OK]を押します。
  4. Explorerが開くので、”DepthBasics-WPF.sln”をダブルクリックして開きます。(拡張子が表示されていない場合はアイコンなどから判断してください)
  5. [アプリケーションの選択]ダイアログが開き複数の候補が出た場合は、”Visual C# Express 2010”を選択し、[OK]をクリックします。
  6. Visual C#が起動したら、メニューから[デバッグ]-[デバッグ開始(S)]を選択します。
    ※ デバッグ開始時に自動でビルドされるため、明示的にビルドしなくても実行できます。
  7. 無事[Depth Basics]アプリケーションが起動すれば成功です。

サンプルアプリケーションの紹介は以上になります。興味のある方は他のアプリケーションも実行してみましょう。

まとめ

今回は、開発環境のセットアップとサンプルの紹介を行いました。これでKinectを利用したアプリケーションの開発の準備が整いました。次回から数回に分けて、Kinectの基本機能のプログラミングを紹介します。

 

商標について

DirectX、Kinect、Microsoft、Visual C#、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

 

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